小松菜の勉強。

以前、農家さんのところに遊びに行ったときに
今の小松菜は、青梗菜やターサイを掛け合わせて作ったものなので、
種を取って蒔くと、親である青梗菜やターサイっぽいものが出てくる。
というお話を聞いたことがありました。

鷹狩に訪れた将軍徳川吉宗が、今の江戸川区の辺りで
この菜っ葉で作った汁物を献上されて、たいへん喜んだことから
「小松菜」と名付けられたという伝説があるそうで、
今でも江戸川区の辺りでは小松菜を多く作り、
全国でも東京産の小松菜が生産量トップ3に入っているそうです。

友人から誘ってもらい、そんな小松菜を学びに農業試験場に伺いました。

正式には「東京都農林総合研究センター江戸川分場」と言います。
(長いので農業試験場と呼ばせていただきます。)

バナナやマンゴーが実っているこんな温室があったり。
(マンゴーって、うるしの一種なの知ってました?)

温室を出て周囲のに、さりげなく植えられている樹木も珍しくて、
ブラッドオレンジにしては、様子が違うと思い、じーっと眺めていたら、
「シマダイダイ」って書いてありました。

梅かな?メジロが無心に蜜を吸ってました。

本題にもどると、こちらでは主に、小松菜と花き(お花)の品種や施設の改良の研究や技術指導をなさっています。
小松菜の品評会が行われた後の畑にお邪魔しました。

番号ごとに異なる小松菜が植えられています。
端の小松菜は太陽の当たり方が均等でないので、品評会で使用するのは条件が均一の中央の列のものだけだそうです。
こちらは番号順に植えられていますが、別のハウスでは数字の順番が異なるように生育していました。
28種類をそれぞれ食べさせていただきました。

小松菜の味の違いは、根元に近い茎の白い部分が一番わかりやすいです。
品種によって、葉の形や色、青梗菜に近い味のもの、根の張り方も違います。
甘さやしゃきしゃき感以外に、うまみが強いものなど、それぞれ異なる個性がありました。

小松菜は菜花の仲間なので、放っておくとこんな感じになります。

さらに育つとこんな感じ。

菜の花です。アブラナ科の植物なので花が咲くと菜の花になります。
トウ立ちの実験をなさっていたハウスで、花も食べさせていただきました。
花芽も柔らかくて、小松菜の甘さがありました。
エディブルフラワーとして使えそうです。

小松菜でお腹がいっぱいになるという貴重な体験をさせていただきました。
ありがとうございます。

住所:江戸川区鹿骨1丁目15番22号
名前:東京都農林総合研究センター江戸川分場

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