小売り店の今後の姿。

先日、友人が上海を訪れた話を書いたブログを読んで
スーパーマーケットやコンビニなどの今後について考えていたことをまとめようと思った。

2017年にアメリカの高級スーパーのWhole Foods Marketが
Amazon.comに買収された際、ついにスーパーの生鮮デリバリーの拠点化が始まったと思った。
30分以内に配達することがウリの
中国のネットスーパー「盒馬鮮生(ハーマーシェンシャン)」は、
まさにその時に思い描いた姿だ。

昔の日本は、御用聞きが来てモノを買っていた。そこから店に買い物に行く時代になり、
今では、ネットで届けて貰う時代になったと思う。

物流に負担がかかっていて、今でも人手不足なのに、
今後は少子高齢化で働き手が少なくなることが想像できるが、
IT化で、どんな工夫ができるだろう。

2018年にシアトルでオープンした、無人でレジなしのコンビニ「Amazon Go」は、
人手がかからない未来のコンビニの姿だ。

IT化が進むと雇用が少なくなると言われるが、産業が発達するに伴い、
今までとは違った面で、人手が必要になっているように思う。

最近出張に行った人に聞くと、スエーデンや上海では、
クレジットカードでの決済が主流で、現金を使う場所が、ほとんどない。
タクシーを呼ぶのも、ハンバーガーを買うのも電子決済かクレジットカードだ。

だからといって雇用が少なくなっているわけでなく、
例えば、スエーデンでは移民を雇用することで経済が成り立っているのだが、
受け入れが多くなりすぎ、治安が悪化したり、自国の文化・伝統の崩壊が起こっている。
そもそも、移民がスエーデンで雇用されて税金を払い、一定期間が過ぎれば、
EUへの市民権がもらえることで、多くの移民が移住を望むのだが、
今の日本は、世界の中でも平均賃金が飛びぬけて高いわけでもなく、
海外の人が働きたいだけの魅力があるだろうか?
と思い悩んでしまった。

4人に1人が65歳以上の時代が目の前に迫っているのに、
悠長なことは言っていられない。
先を見据えた対策を取っている企業が、勝ち残るのだと思う。

Scroll to top