春の韓国家庭料理。
2015年03月23日
韓国料理というと、焼き肉ばかりを思い浮かべていないでしょうか。
サムゲタンやスンドゥブチゲなど
ずいぶん一般的になってきたものもありますが、
日本で韓国家庭料理を広める礎となった妻家房さんで
特別に作っていただいた春のお料理をいただきました。
まずは、妻家房さんが大久保に
2013年オープンしたキムチ博物館でキムチの歴史を勉強しました。
オモニ(お母さん)がキムチを漬けているところを
見せていただきました。
いろんな材料を複雑に合わせていらっしゃいます。
博物館では、私の知らない調味料や
丁寧に漬けられたキムチが販売されていました。
いよいよお待ちかねの特別料理です。
セリとタラの芽は、日本人だと天ぷらやおひたしにしますが、
韓国の方は、さっと湯がいて、酢味噌ならぬ酢の入ったコチュジャンでいただくそうです。
この他に、ニラや菜の花、春白菜のキムチや春大根のナムルをいただきました。
ほろ苦さがおいしかったー♡
辛くないカンジャンケジャン。
新鮮な渡り蟹のにんにく醤油漬けです。
ちゅるんとした甘い身がたまりません!
ネギと魚介のチヂミは、サクサクしていてホカホカ。
この他に出していただいた宮廷料理のチヂミ「キムチサンジョク」は、
白菜キムチと牛肉、ネギを串刺しにして焼いた珍しいものでした。
食事として、雑穀の入った石焼ごはんと「タルレテンジャンクッ」という
野蒜のみそ汁を出していただきました。
いりこダシに野蒜の風味が、どこか懐かしい味わいです。
最後のデザートで出していただいた「五味子ポンチ」は、梨が可愛らしい小花に抜いて
浮かべてありました。
五味子は漢方で使われる木の実の生薬で、体調によって味が変わると言われています。
今年は日本と韓国の国交が正常化して50周年だそうです。
国同士の関係は冷え込んでいますが、
民間レベルで、料理を通じて韓国の奥深さを知って欲しいと願って、
今回の食事会を企画していただきました。
心からのおもてなしを感じる素晴らしい料理の数々でした。
ごちそうさまでした。
TOKYO SAIKABO 《妻家房》
東京都新宿区大久保1-8-8 2F
※今回は特別料理のため、普段はお店で食べられません。
春の房総。 »