上海で人気のショッピングモールは、体験型です。
日本でも「モノ消費」でなく「コト消費」が取りざたされていますが、
上海で人が集まっているモールでは、モノを売る店よりも、工作やクッキング、
3Dのシュミレーションゲームができるコーナーなどがモール内に配置されていて、
モール内が広いので、デコラティブな列車を模した乗り物など、
そこでしか体験できないモノを取り入れています。
また、日本では『インスタ映え』が流行っていますが、
上海でもSNSにアップするための写真が、流行っているそうで、
モール内に思わず写真を撮りたくなるようなインテリアや料理が、たくさんありました。
人気の飲食店を誘致していることが多く、凝った内装で
まるで遊園地のアトラクションのような非日常を演出した飲食店がたくさんありました。
ネットショッピングで、たいていのものが購入できるから、
たくさんのモノを並べてもお客さんは来ません。
体験アイテムを作ることで、わざわざ人に来てもらう理由を作っているのです。
来店動機として「食」は重要な位置づけになっていました。
おいしいことは当たり前。
どんな演出で提供するかがネックになっています。
日本の食業界や流通業界の将来の姿を垣間見たように感じました。
番外編に続く