ウニ殻麺プロジェクト試食会。

これ、なんだかわかりますか?
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ウニの殻です。
この殻を焼成すると体内吸収が良くて
アレルギーのない上質なカルシウムになるそうです。
オフシーズンにウニを放っておくと、
エサとなる海藻を食べ尽くしてしまって、
一番美味しくなる産卵期の頃に
エサがなくなる磯焼けという現象が起こるそうです。
なので、食べないけれど一年中、ウニを水揚げしているのですが、
産卵期以外のウニは、使い道がありません。

そこで、学校給食に卸す麺を作っていらっしゃる玉川食品株式会社さんが、
惠良漢方堂さんと一緒にアレルギー対策かつ、
日本人にいちばん不足している栄養素
「カルシウム」入りの麺を開発するプロジェクトをなさっています。

今回、私は食のプロとして、
開発途中の麺の試食に伺わせていただきました。

栄養的には、ばっちりなのですが、
このカルシウムがなかなかクセモノで、
そのまま麺に混ぜると、妙に黄色くなって渋みとか苦味が強く残ります。
今回は、フィットチーネのような幅広のパスタにしたいということで
どのような麺を目指すべきか、試行錯誤していらっしゃいました。
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一食目。「固い・・・」
二食目。「苦い・・・」
三食目。「ソースに合わない」
我ながら辛辣すぎるコメントです。
おいしい加工品を完成させるには、最初からうまくいくことなんて
まず、ありません。

ちなみに玉川食品さんは、東京都内で唯一、乾麺を製造販売していて、
東京都地域特産品認証の満さくうどん製造するなど、技術力のある会社です。
決して技術が低いわけではありません。
本当に難しいのです。

試食後に集まった皆さんで目指す方向をブレーン・ストーミングしました。
試食会が終わる頃、開発担当の常務さんが、
私達の意見をフィードバックすべく
早く作りたくて、うずうずなさってる様子が感じられました。
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さらにおいしい麺になるように次回の試食も楽しみにしています!

ところでこのプロジェクトは一般の方にご支援を募っています。
詳細はコチラです→給食ウニ殻麺プロジェクト

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