旅館の朝食リニューアル。

福島県喜多方市にある旅館「俵屋」さんより、
リニューアルに伴い、朝食のメニューと器の変更のお仕事をいただきました。

若女将から、朝食はこんな感じにしたいというご希望があったのですが、
お打合せを重なるうちに、創業110年の老舗旅館だけれど、
特徴がないことに悩んでいらっしゃることに気づきました。

でもね。
お話を伺っていたら、ものすごい『ウリ』をお持ちだったんです!

旅館のお嬢さんだった若女将の結婚相手のご実家が農家なので、
お米にはこだわっていて、精米したてのお米を研いで
炊いたごはんを出していらっしゃるそうです。

屋号も「俵屋」さんだし、せっかくおいしいお米を出していらっしゃるのだから
『お米』をテーマにしませんか?
と提案させていただきました。
サブテーマは『ラーメンだけじゃない。喜多方』です。
だって、喜多方って歴史があって、良い食材や調味料がたくさんあるんですもの。

テーマに沿って、『ごはんのおとも』と『定番メニュー』に分けて、
ごはんが進む小さなおかずと郷土料理を取り入れた朝ご飯を提案させていただきました。

貝柱で出汁を取った会津の冠婚葬祭では欠かせない郷土料理の「こづゆ」とか
朝、作る自家製のお豆腐とか、俵屋さんのお向かいにある
「喜多の華酒造」さんの酒粕で作った『たまごの粕漬け』とか、
女将のおばあちゃんと大女将の3代で作った会津スタイルの甘酸っぱい梅漬けとか、
魅力的なお料理ばかりです。

島田は試作に伺って、ごはんを2膳も食べてしまいました。

せっかくなので俵屋さんのリニューアルしたところをチラリと。
まずは、玄関を入ってロビー脇にある食堂。
シックできれいです。おひとり様でも居心地良さそうです。

ボタンを押してから、コーヒー豆を挽いて抽出するマシンです。
食堂で飲んでも、部屋に持って行って飲んでもよいそうです。



お部屋は、和室です。昔の作りをリノベーションしてるので広めです。
畳を変えたばかりなのでいぐさの良い香りがしていました。
窓からはお庭が見えます。
※すべての部屋をリノベーションしていません。

気になるのはお風呂。
2つあります。両方ともリノベーションをしてきれいになってました。
温泉ではありませんが、地下水をくみ上げて沸かしています。
それぞれ、気兼ねなく入れるように貸し切りになさるそうです。



喜多方は酒蔵が多いのでも知られていますが、
枝垂桜が有名だそうで、俵屋さんから徒歩圏内に
有名な枝垂桜のトンネルがあるそうです。

そうそう。俵屋のご主人は、自転車好きなので「チャリダー」の方々に
良いコースを教えてくださったり、案内するツアーも考えているそうです。

リニューアルオープンは2017年2月17日予定です。

〒966-0863
福島県喜多方市町尻西4872
旅館 俵屋

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