文旦とフルーツキャビア。

高知の柑橘農家の白木さんのところに伺いました。
珍しい柑橘を育てていらっしゃるそうで、興味シンシンでした。
伺って初めて知ったのですが白木さんの住むエリアは、古来から柑橘類を育てていて
「土佐文旦」発祥の地だそうです。

ところで島田は文旦って、冬のものだと思ってました。
白木さんのところでも、もともとは冬しか作っていなかったのですが、
いろんなお客様より夏に文旦が食べたいとの電話があり、それならやってみるか!といろんな品種を試して、四季を通じて収穫できるようになったそうです。
簡単そうにおっしゃっていたけれど、かなりの挑戦だったと思われます。

これは、晩白柚です。
島田の手の大きさと比べてわかりますか?すごく大きいです。

こちらは文旦。
日焼けして色がムラになったり、火傷のような状態にならないように新聞紙をかぶせているところ。甘さを凝縮するのに水やりや温度に秘訣があるそうです。

白木さんのところは、文旦以外に珍しい柑橘がたくさんあるのですが
これは、ポンテローザというヨーロッパのジャンボレモンです。


パパイヤかと思った!

そして、こちらはスイカみたいにシマシマ模様の「ピンクレモネード」という
可愛らしい名前のレモンです。

種が少なく、切り口にシマシマが出て特徴的です。
パティシエさんが喜びそう。

さて。高知まで来た目的のひとつはこの柑橘です。
ご存知でしょうか?

フィンガーライム(フルーツキャビア)って言います。
手の指のみたいな形で、中にキャビアみたいな実がプチプチと入ってます。
島田は海外でしか見たことがありませんでした。

他の柑橘もそうですが、フィンガーライムは特にトゲが多くて、
収穫するには蔓バラに手を突っ込むようなイメージです。
原産地のオーストラリアではアボリジニが食べてる歴史のある果物で「ブッシュライム(茂みに生えるライム)」と呼ばれているそうです。
白木さんのところでは、7種類のフィンガーライムを育てていらっしゃいます。
まだ、いろいろ試したいことがあるとおっしゃっていました。
今後が楽しみです。

畑から戻って、白木さんが専用の皮剥き器「ムッキーちゃん」を使って文旦を剥いてくださいました。レコードの針みたいなのに皮をひっかけて回していきます。

「赤道剥き」って言うそうです。(文旦は地球だったのか!)
文旦の中の房にもムッキーちゃんをひっかけて、ピーっと傷をつけると薄皮が開いて上手に身が取り出せます。
味見させていただいたら、上品な甘さと香りで味見の手が止まりません。
一緒に行った友達と奪い合うようにして食べましたw
フルーツの宝石って言われるの分かるわー。

畑もお話も楽しくて、ついうっかり長居をしてしまったのですが、
白木さんは、ずっと笑顔で案内してくださいました。
冬には文旦が黄色く実っているのがきれいだから、また見においでとおっしゃっていただきました。
ぜひまた、伺わせてください。
ありがとうございます。

問い合わせ先のリンク:
白木果樹園

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