東京産のチーズ。

東京ってなんでもあるけど、
東京で作られたものってあんまり頭に浮かばないので、
地方に行く際に、お土産に悩んだりします。

ふとしたキッカケで知り合った鶴見さんは、
フランスの国立乳製品専門学校で学び、チーズ製造責任者の資格を持ち、
青梅の「フロマージュ・デュ・テロワール」という工房でチーズを作っていらっしゃいます。
「テロワール」とは、ワインでもよく使われる言葉ですが、
生育地の地理、地勢、気候による特徴を意味するフランス語です。
名前の通り、地元の生乳やヤギ乳を使用し、日本では本当に珍しいのですが、
乳酸菌を起こしてチーズ作りをなさっています。
(通常は海外から買った乳酸菌を使用するそうです。)


牛さんの置物が目印の可愛い工房です。

フランスでは離乳食にも使われる私の大好きな「フロマージュ・ブラン」があったので、
その場で食べさせていただきました。
ふわふわでヨーグルトのようですが、酸味が少なく、生クリームのようなコクがあります。
お菓子作りに良さそうなので、パティシエさんに紹介したいチーズです。



もうすぐバレンタインなので、季節限定のハート形のチーズがありました。
地元の小澤酒造の酒粕に漬けた「酒粕漬けチーズ」や
東京のワイナリーのぶどうの搾りかすをまぶした「酔っ払いチーズ」、
夏にはヤギのチーズや地元のお酒メーカーさんの梅酒の梅で作ったジャムと
フロマージュブランを組み合わせたデザートなどもあるそうです。

そして、鶴見さんのイチオシは、ウォッシュタイプの「フロマージュ・ドーメ」です。
日本語だと「青梅のチーズ」という意味で、青梅の小澤酒造さんの日本酒で表面を拭いて作ってます。
・・・なんだろう。食べたことのない味の経験です。
表面がカマンベールやブリードモーの中身のようなトロッとした食感で、
シェーブルチーズみたいなホロホロしており、
牛乳のミルキーな風味とどこか酒粕のような懐かしい風味があります。
ワインにも合いますが、亀田の薄焼き塩せんべいに乗せて、
日本酒や焼酎に合わせてみたいです。

おひとりで作られているので、生産量が限られますが、
月に何度かモッツァレラチーズも作っていらっしゃるそうなので、
またその時に合わせて伺いたいと思います。

問い合わせ先
フロマージュ・ド・テロワール

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