料理本の撮影の思い出。

料理の撮影のお仕事をし始めて、かれこれ24年経ちます。

当時は、ケータリングの仕事をしていて、
結婚式などのパーティ料理などを仲間と作っていたのですが、
当時、知人を介して知り合った編集者さんから
パーティのテーブルコーディネイトのための記事に協力して欲しいと頼まれました。
料理のテーブルのスタイリングをしてみたら、とても楽しかったので
スタイリングの仕事をもっとしたいと、いろんな方に話したところ、
料理本のプロデュースを頼まれた恩師が、
私に本一冊分のスタイリングの仕事を依頼してきました。

撮影用のレンタル食器屋さんをいくつも回って食器を借りて、
料理の先生のお宅に伺ったら、生徒さんから借りた食器がたくさん置いてあり、
撮影に使って欲しいと言われました。
生徒さんの持ち物が本に載ってたら、本を買うのでそれを狙ったそうです。

正直、とても困りました。
作家モノのごつい食器から、パン祭りのオマケみたいなものまで
テイストの異なる食器で、撮影に適さない形だったり、
一定のアングルで撮りたいのに、高さがあって、
アングルを変える必要がある器だったり…。

なるべく使えそうな器を選びましたが、胃が痛くなりながら
小物や布をそろえたことを覚えています。

そのお仕事が評価されて、スタイリングの仕事がポツポツ入るようになりました。
ちょうどケータリングをしていた仲間達が、
お店を開業したり、お菓子の先生になるなど、
それぞれの夢に向かって羽ばたいていったタイミングだったので、
ケータリングの仕事は卒業して、撮影の仕事に比重を置くことにしました。

※写真は、自分の料理本のときの撮影台と器です。

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