東京産のチーズ。
2018年01月31日
東京ってなんでもあるけど、
東京で作られたものってあんまり頭に浮かばないので、
地方に行く際に、お土産に悩んだりします。
ふとしたキッカケで知り合った鶴見さんは、
フランスの国立乳製品専門学校で学び、チーズ製造責任者の資格を持ち、
青梅の「フロマージュ・デュ・テロワール」という工房でチーズを作っていらっしゃいます。
「テロワール」とは、ワインでもよく使われる言葉ですが、
生育地の地理、地勢、気候による特徴を意味するフランス語です。
名前の通り、地元の生乳やヤギ乳を使用し、日本では本当に珍しいのですが、
乳酸菌を起こしてチーズ作りをなさっています。
(通常は海外から買った乳酸菌を使用するそうです。)
牛さんの置物が目印の可愛い工房です。
フランスでは離乳食にも使われる私の大好きな「フロマージュ・ブラン」があったので、
その場で食べさせていただきました。
ふわふわでヨーグルトのようですが、酸味が少なく、生クリームのようなコクがあります。
お菓子作りに良さそうなので、パティシエさんに紹介したいチーズです。
もうすぐバレンタインなので、季節限定のハート形のチーズがありました。
地元の小澤酒造の酒粕に漬けた「酒粕漬けチーズ」や
東京のワイナリーのぶどうの搾りかすをまぶした「酔っ払いチーズ」、
夏にはヤギのチーズや地元のお酒メーカーさんの梅酒の梅で作ったジャムと
フロマージュブランを組み合わせたデザートなどもあるそうです。
そして、鶴見さんのイチオシは、ウォッシュタイプの「フロマージュ・ドーメ」です。
日本語だと「青梅のチーズ」という意味で、青梅の小澤酒造さんの日本酒で表面を拭いて作ってます。
・・・なんだろう。食べたことのない味の経験です。
表面がカマンベールやブリードモーの中身のようなトロッとした食感で、
シェーブルチーズみたいなホロホロしており、
牛乳のミルキーな風味とどこか酒粕のような懐かしい風味があります。
ワインにも合いますが、亀田の薄焼き塩せんべいに乗せて、
日本酒や焼酎に合わせてみたいです。
おひとりで作られているので、生産量が限られますが、
月に何度かモッツァレラチーズも作っていらっしゃるそうなので、
またその時に合わせて伺いたいと思います。
問い合わせ先
フロマージュ・ド・テロワール
